●球場によるホームランの出やすさを検証する(2007年版)

主催チーム別による本塁打数(2007年)

パ・リーグ(左が後攻)
Bs
917191613
1320161620
1919231814
2013112713
1917122723
Bs1716212421

セ・リーグ(左が後攻)
YB
4129282620
189131811
1713121115
YB3119213024
3131252328
3432252338

交流戦(左が後攻)
YB
213031
614322
122012
512004
343163
Bs623213

交流戦(左が後攻)
Bs
287838
314431
351050
YB334737
1027335
261374

青字は11試合、赤字は13試合での数値

 ファミスタのデータを作成する際、打率・本塁打数は現実の成績をそのまま使っていいものかという問題が生じる。
 狭くホームランの出やすい球場を本拠地とするチームは、長打力が嵩上げされてしまうからである。現実ではホームゲームでしか本塁打が出ない貧打のチームであるにもかかわらず、ゲームでは超強力打線を擁するチームということになってしまうことがある。
 それも一つのやり方ではあるが、もっと現実のイメージを反映したファミスタにしたい、という人のために、球場によるホームランの出やすさについて検証してみることにする。

 単純に球場別ホームラン数を見ても無意味である。強力打線を擁するチームが本拠地にしている球場では、当然ホームラン数も多くなる。(弱体投手陣を擁するチームについても同様。被本塁打が多くなる。)チームによる打力・投手力の違いを排除して、純粋に球場の違いによるホームランの数を見る必要がある。
 たとえば2007年において、中日−ヤクルト戦では両チーム合わせて43本のホームランが出ているというデータがあるわけであるが、このうち中日主催のゲームでは11本、ヤクルト主催のゲームでは32本のホームランが生まれている。つまり、ナゴヤドーム(および中日が使用する若干の地方球場)は神宮球場(およびヤクルトが使用する地方球場)よりも2.91倍ホームランが出やすいと言うことができる。
 同様の計算をすべてのチームについて行えば、

日本ハム 0.90 ロッテ 1.08 ソフトバンク 1.08 楽天 0.85 西武 0.99 オリックス 1.10
巨人 1.05 中日 0.70 阪神 0.80 横浜 1.13 広島 1.09 ヤクルト 1.23

となる。(それぞれのリーグ平均を1とした場合の数値)
また交流戦における主催者別本塁打数はセとパがそれぞれ146と85となり比は1.72倍となる。

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