第5章 (嵐山美佐)

(最終更新 2014.12.15)

1981年 『太陽戦隊サンバルカン』
 (嵐山美佐)
  出演 根本由美

【サンバルカンの設定】
[所属] 国連平和機構。
[敵] 機械帝国ブラックマグマ。邪悪な太陽神をあがめる機械人間の帝国であり、人類へ宣戦布告を行なう。最初に狙ったのは火山国日本のエネルギー。
[前歴] 国連平和機構に所属する軍組織・地球平和守備隊の精鋭。
[経緯] 転属の辞令。
[能力] 軍人としての優秀な技量。
[特技] 特になし。
[日常] 専業。

【解説】
 「私だって太陽戦隊の一員よ!」
 本作のヒロインは嵐山長官の娘にして秘書の嵐山美佐である。その彼女の第29話における言葉に嘘偽りはない。ただ問題は、彼女以外の全員が、そうは思っていなかったということである。
 本戦隊のコンセプトは「少数精鋭」である。サンバルカンの三人はいずれも抜群の技量を持った軍人であり、であれば女戦士の出る幕などない。
 彼女自身は自分の命をかえりみることなく、正義と平和のために戦うことを望んでいたことは明らかである。それを裏付ける証拠は本編からいくらでも挙げることができる。問題は、彼女が長官の娘だということだった。別に秘書として優秀だったわけでもなく、特殊な技能を持っていたわけでもない。単に嵐山長官が、かわいい娘を近くに置いておきたかったから、秘書にしていたとしか思えない。
 サンバルカンにとって彼女は、敬愛する上司の大事な大事なお嬢さんである。ケガなどさせたりしたら大変だ。彼女はあくまでも守るべき対象であり、生死をともにする仲間などではない。
 そしてその「美佐ちゃんを守らねば」という思いこそが三人の戦士に戦う活力を注入していた。
 彼女にとっては戦うことよりも、スナックサファリの花であることによって、地球の平和のために多大な貢献をしていたのである。だったらそれでいいではないか。
 彼女が戦いで活躍した唯一の話が第29話である。この回の彼女は敵からのみならず味方からも正体を隠した。知られれば止められるからである。少々唐突な感じがするものの、この話が面白いのは、彼女が本当の意味で危険の中に身をさらしていたからである。そして、そのためにこの回は全編の中で浮いていた。

【メイン回】
上原正三/竹本弘一
29 美剣士白バラ仮面 〔曽田/東条〕
 白バラの剣士と名乗る謎の覆面女剣士が登場。