戦隊シリーズにおける戦士の名前の由来

(最終更新 2010.1.12)

 自分のお気に入りの戦隊で、戦士の名前に何か法則が隠されていたり、元ネタがないかと探してみたり、イニシャルをつなげて何か意味のある文字が浮かび上がってこないかと調べた人は多いであろう。
 ここでは戦士の名前の意味について考察を加えた説を集めてみた。ほぼ完全な収録だと自負している。(あまりにも信憑性のない説は除外したが。)
 こういう言葉遊びは、あまりあからさまにやりすぎると、それはそれで面白くない。普通に音感を重視し、かっこいいキャラにはかっこいい名前を、かわいいキャラにはかわいい名前をと工夫するのが本則であろう。そしてさりげなく意味を込めておくのが好ましい。
 番組が終了してから5年くらい経ったある日、「あ、そういう意味だったのか!」と気づく、そういう喜びを知っている者は幸せである。

1.秘密戦隊ゴレンジャー(1975)

 一番初めの文字をつなげれば「かしおぺあ」。二代目キだけは単に巨漢のイメージ(まあ初代もそうなんだが)。モモは歌手のペギー葉山からとったと思われる。
 最初からモモには外人っぽい人のキャスティングを考えて企画を練っていたらしく、言葉遊びをせんがために苦しくなった、ということではないらしい。

2.ジャッカー電撃隊(1977)

 ダイヤジャックはおそらく「東方青龍」から。(まあ五行説における「青」は実はグリーンの意味なのだが。)クローバーキングはキレンジャーの後継キャラっぽい姓名。「緑の大地」という意味も持たせたかったと思われる。あとは音感重視で意味はなさそう。

3.バトルフィーバーJ(1979)

 音感重視か。ダイアン・マーチンは役者の芸名から。

4.電子戦隊デンジマン(1980)

 『ゴレンジャー』以降試行錯誤が続いたスーパー戦隊シリーズにおいて、「色で区別される戦士」というフォーマットを確立した作品にふさわしいネーミング。苗字に色の名前がついている。ただし「オーメ」は耳から聞く分には分かりにくい。
 「あきら」は役者の芸名から。

5.太陽戦隊サンバルカン(1981)

 姓がそのまま動物の名前。(イーグルの途中交代は突然決まったことであって、そのため二代目の姓が苦しいことに。)
 名は全員役者の芸名そのまま。(そもそも名なんて劇中では全然出てこない。)

6.大戦隊ゴーグルファイブ(1982)

 姓が「色」、名が「キャラクターの特徴」を表わしている。
 子供にとっての分かりやすさを最大限に重視した作風にふさわしい。ただし作品のテーマである「未来科学」がピンクの名前に託されていることだけは、見逃した人も多かったと思われる。

7.科学戦隊ダイナマン(1983)

 五人とも科学者であり専攻があって、出身地の設定があるが、どっちが姓でどっちが名に関連づけたものになっているのかもまちまち。「立花」は武器「ローズサーベル」を表わしているようにも思えるが、だとするとますます統一性がなくなる。
 おそらく音感重視と意味重視の折衷であろう。過渡期の作品であるということが戦士の名前に如実に反映されている。

8.超電子バイオマン(1984)

 リアリズムを重視した作品にふさわしく、言葉遊びのいっさいを排するつもりだったのであろう。しかし二代目イエローだけが武器のバイオアローのひっかけになっていて、タレントの風吹ジュンのもじりみたいな名前にしたのは統一性を欠くことになったのではないか。

9.電撃戦隊チェンジマン(1985)

 当時は男は姓で、女は名で呼ばれるのが普通であったから、普段使用しない部分で遊びを入れようとしたと思われ、それぞれの伝説獣を連想させるような言葉が入っている。(ペガサスのみ姓名両方。)
 「剣」「大空」「翼」といい、剣の野球部員時代の決め球の名前「ドラゴンボール」とといい、なにやら当時絶頂期を迎えていた少年ジャンプとの関連性が気になるが、連載開始時期を調べてみると単なる偶然であろう。
 ちなみに「麻衣」は役者の芸名からとったのではなく、その逆。戦隊史上唯一のケース。ヒロインを演じる2人が両方とも「ひろこ」では具合が悪いと変えさせられたらしい。

10.超新星フラッシュマン(1986)

 音感優先で言葉遊びはなさそう。
 宇宙で育ったという設定ゆえ、姓はない。

11.光戦隊マスクマン(1987)

 モモコが色の名前を表わしているという以外、意味はなさそう。

12.超獣戦隊ライブマン(1988)

 初期の三人の苗字がそれぞれ「空」「陸」「海」を連想させる。
 二人を追加するというのは放映中に突然決まったことであり、黒・緑はそれぞれ第一話で端役として登場した矢野卓二・相川真理の弟という設定であるがため、名前に凝ることもできず、統一性もなくなってしまった。
 めぐみは役者の芸名から。

13.高速戦隊ターボレンジャー(1989)

 炎だから赤色、浜→海だから青色、日野→太陽だから黄色、というふうに姓が色を表わしているようにも思われるが、そうすると山形大地はひょっとしてグリーンターボだったはずが直前で変更させられたのではないかということを想像させるようなネーミングではある。
 だとしてもピンクについてはよく分からない。

14.地球戦隊ファイブマン(1990)

 全員が教師という設定ゆえ、教科を連想させるような名前になっている。「レミ」はおそらく「ドレミ」から。(「シドン星というのも、有名ななぞなぞ「空の上には何がある?」「シドがある」から来たと思われる。)
 レッドは「理(おさむ)」でもよかったような気もするが、長兄として別格の存在にしたかったのであろう。すべての教科を包含するような名前になっている。

15.鳥人戦隊ジェットマン(1991)

 イエローが初代キレンジャーを意識して造型されたキャラだということを姓名が示唆。またホワイトの姓が上流階級のお嬢様であることを匂わす。それ以外は音感優先。

16.恐竜戦隊ジュウレンジャー(1992)

 ゲキが「激」、ボーイは英語で「少年」……というような考察も可能だが、深い意味はありそうにない。

17.五星戦隊ダイレンジャー(1993)

 これも音感優先であろう。
 亮は、『水滸伝』がモトネタとすれば独火星孔亮だろうが、作中に『三国志』をモトネタとする固有名詞が多数出てくることから考えると諸葛亮(孔明)かもしれない。決め手はない。
 「知」と書いて「カズ」と読ませるところから、これはサッカー選手である三浦知良からとったような気もするが、これも確証はない。この年Jリーグ開幕。

18.忍者戦隊カクレンジャー(1994)

 男の4人は江戸時代の読本などで有名な忍者の子孫という設定で、名前もそのまま。
 史実・伝説を問わず名のある女の忍者が活躍したという例は皆無であり、鶴姫のみ完全オリジナルとなっている。三島水軍の鶴姫は、鎧が現存すると言われている唯一の女性の武人であり、それから採られたという説もあるが、なにしろ中世ではありふれた名前で決め手に欠ける。
 「鶴」を音読みすれば「カク」であり、カクレンジャーという名前と引っかけてあるとも考えられる。

19.超力戦隊オーレンジャー(1995)

 姓の一番目の文字がマスクのゴーグルの形と一致。
 名は「桃」が色を表わしている以外は意味はなさそう。

20.激走戦隊カーレンジャー(1996)

 姓の一番初めの文字をつなげると「じどうしや」。

21.電磁戦隊メガレンジャー(1997)

 ローマ字書きにして一番初めの文字をつなげると「DENJI」。
 久美沙織の少女小説『丘の家のミッキー』では「みく=未来」が「未だ来たらず」、つまり現在はあまり冴えない女の子という意味で命名されたが、それと同じような感覚で名付けたという推測がなりたちそうではある。確証はないが。

22.星獣戦隊ギンガマン(1998)

 リョウマはおそらく馬(ギンガマンの移動手段)と関係づけられた名前。疾風が風の戦士、光が雷の戦士、あとはよく分からない。

23.救急戦隊ゴーゴーファイブ(1999)

 江戸時代の火消しに関係のある用語で統一したらしいが、しかし流水と書いて「ナガレ」と読ませる以上、この由来は分かりにくすぎる。公式サイトで種明かしをやることになったのも、そのせいであろう。

24.未来戦隊タイムレンジャー(2000)

 TATSUYA、AYASE、SHION、DOMON、YUURI(これは各人が搭乗するタイムジェットのナンバー順である)の3文字目をつなげるとTAIMUになる。
 ファンの間では知られた説だが、意図的なものなのか、それともただの偶然なのか不明。

25.百獣戦隊ガオレンジャー(2001)

 姓は動物の名前から。名はその動物から連想されるもの。とはいうものの、「走」なんて獣すべてがそうだし鷲は平原にだって生息するから、特にその動物の特徴を表わしているというものでもない。
 ホワイトは大河→タイガーと英語を経ていることといい、牙に部首をくっつけていることといい、パターンが一人だけ異なる。

26.忍風戦隊ハリケンジャー(2002)

 姓の一文字目をつなげると「しのび」、名はそれぞれの動物を連想させる文字が入っている。

27.爆竜戦隊アバレンジャー(2003)

 中生代の地質時代の名前から。
 なんで女の子に「襤褸=ボロ布」などという名前をつけるのかと問題視されることもあるイエローだが、いつもウェスを持ち歩いているメカフェチ少女にふさわしい名前と言われれば納得できないこともない。

28.特捜戦隊デカレンジャー(2004)

 姓は有名な探偵小説作家から。「赤座」が赤、「礼紋」がレモン→黄というふうに、色を連想させるというのは二人だけ。
 名はお茶の名前から。茉莉花(まつりか)はジャスミンの別名。ブルーを除く4人はお茶の色と関係を持たせているようにも思われる。(さすがに青色をしたお茶はないか。)
 グリーンの姓名は俳優のえなりかずきとプロ野球の星野仙一からとられたという説があるが、それは演じた役者の人が「その二人を意識する名前である」と言っただけのことであって、真偽は不明。

29.魔法戦隊マジレンジャー(2005)

 五人の名前の最初の文字をつなげて「ま・ほ・う・つ・かい」。姓の「おづ」も入れれば「オズの魔法使い」。
 蒔人=種まき、が「植物魔術」を連想させるという以外は名前に意味はなさそう。
 深雪お母さんは昔同人誌をやっていて、次男もサッカー少年にするつもりがハマったのは三男だった……などということを想像したくなる名前ではある。

30.轟轟戦隊ボウケンジャー(2006)

 姓は有名な探検家から、名は色を連想させる。
 レッドは姓に色の名前「あか」も含み、「明石焼き」と字面が似ている(多分関係ないと思うが)。

31.獣拳戦隊ゲキレンジャー(2007)

 三人の苗字の最初の文字をつなげると「かん・ふ・う」。
 レッドは「感動じゃん!」から。三人の名前をつなげると「Let's run & jump!」、ジャンは追加メンバーの久津ケンと合わせて「じゃんけん」、レツは兄のゴウと合わせて「レッツゴー」という意味も込められているようでもある。

32.炎神戦隊ゴーオンジャー(2008)

 五人の苗字の最初の文字をつなげると「えころじい」。
 名前の漢字の構成要素に「車」が使われている。
 ブラックは石原プロからつけたのか?

33.侍戦隊シンケンジャー(2009)

 特になし。

34.天装戦隊ゴセイジャー(2010)

 今のところは特になし。