・まんが評

         たった16pの大河ドラマ・・・萩尾望都「半神」(少女まんがページ別読書案内16p・2000.11.1)
         30年前の若者が自分自身を許した瞬間・・・樹村みのり「こうふくな話」少女まんがページ別読書案内16p・2001.5.20)
         行間を味わう間奏曲・・・清原なつの「お買い物」(少女まんがページ別読書案内16p・2001ごろ)
         いしいひさいちは、現代思想の灯台なのか・・・いしいひさいち「現代思想の遭難者たち」を読む-2003.12.10
         この作品を埋もれさせるわけにはいかない、という他社での連載再開・・・芳崎せいむ「金魚屋古書店」1巻を読む-2005.5.30 =新作=
          (今ごろ気づいた「宮沢賢治漫画館」を持っていないという事実・・・「金魚屋古書店」2巻を読む-2005.11.4)
          (よく出来ている「ちょっといい話」を支えるキャラの再使用・・・「金魚屋古書店」3巻を読む-2006.4.16)
          (「テレキネシス」との同時発売で気づく「大きな物語」がない居心地のよさ・・・・「金魚屋古書店」4巻を読む-2006.12.14)
          (準レギュラーになって眼差しが描かれるようになった笹山さん・・・「金魚屋古書店」5巻を読む-2007.6.10)
          (マンガを読みこんでいるだけで人を幸せにするという希望・・・「金魚屋古書店」6巻を読む-2008.1.9)
          (生活感のある風景が見えることで金魚屋古書店の実在感も深まる・・・「金魚屋古書店」7巻を読む-2008.8.19)
          (役者たちの総出演で見せたマンガ愛にあふれる近未来SF、という飛び道具・・・「金魚屋古書店」8巻を読む-2009.2.19)
          (思わぬところで登場した、つげ義春「李さん一家」へのリスペクト・・・「金魚屋古書店」9巻を読む-2010.10.13)
          (レギュラーメンバー大集合の一巻一話で、人間関係を再認識・・・「金魚屋古書店」10巻を読む-2010.5.29)
          (阪神・淡路大震災の被災地に立つ鉄人28号を見たくなった・・・「金魚屋古書店11巻を読む-2011.1.15)
          (子どもを登場させることで、改めて意識させられる時の流れと人の成長・・・「金魚屋古書店」12巻を読む-2011.7.13)
          (間違った愛情さえ呼ぶ内田善実「草迷宮・草空間」の妖しいまでの美しさ・・・「金魚屋古書店」13巻を読む-2012.4.1)
          (後のレギュラーメンバーが次々と登場する金魚屋古書店の近過去・・・「金魚屋古書店」14巻を読む-2014.3.9)
          (斯波と岡留という漫画バカ二人による熱い書店論・・・「金魚屋古書店」15巻を読む-2014.1.19)
          (年代・年齢が固定されることで浮かび上がる、登場人物のピン止め問題・・・「金魚屋古書店」16巻を読む-2016.1.9)
          清原なつのファンならば手に入れてほしい単行本未収録作品集・・・清原なつの「サボテン姫とイグアナ王子」を読む-2005.6.5 =新作=
          (20年たった花岡ちゃんと清原なつのと清原読者の成長物語・・・「二十歳のバースティ・プレート」を読む-2005.6.6)
          (原作を知っているほど楽しめる、漫画らしく仕上げる構成の妙・・・「家族八景」上・下巻を読む-2008.3.16)
          (エロくて切ない交尾を冷徹に観察する生物学者・清原なつの・・・「人魚姫と半魚人王子」を読む-2009.1.25)
          (思考実験としてのSFの中で、色気を感じさせる一瞬のカット・・・「雨降り姫と砂漠王子」を読む-2012.1.18)
          (和物の芸事を楽しむ清原なつのの悠々自適の日々・・・「ヤマトナデシコ日和」を読む-2014.12.18)
         残された深い祈り、あるいは追悼・岡田史子・・・岡田史子「ピグマリオン」を読む-2005.9.1
         それにしても、「ゆず」・・・須藤真澄「長い長いさんぽ」を読む-2006.2.22 
         子どもたちにはなんとか希望を 与えようとする大人たちからの小さな答え・・・須藤真澄「庭先案内」1巻を読む-2006.4.19 =新作=
          (「なんでもあり」を成立させる、しっかりとした世界観・・・「庭先案内」2巻を読む-2007.1.29)
          (使い捨てにするには惜しいキャラが続々登場・・・「庭先案内」3巻を読む-2008.4.12)
          (端役で登場していた人物に再度スポットをあてるという手法・・・「庭先案内」4巻を読む-2008.8.4)
          (東京人の須藤真澄が大阪と神戸の言葉をリアルに描き分ける謎・・・「庭先案内」5巻を読む-2009.7.12)
          (フィナーレだけれど、終ってしまうわけじゃない・・・「庭先案内」6巻を読む-2010.3.16)
          (「庭先案内」とは書いていないが、「庭先案内」の7巻・・・「水蜻蛉の庭」を読む-2011.7.10)
          (震災に真正面から取り組んだ「東の島より西の島へ」の衝撃・・・「金魚草の池」を読む-2012.5.13)
          (なるほど、タイトルの頭文字が「水・金・地」なのか・・・「地図苔の森」を読む-2012.12.9)
          (大阪姉妹の名前が「あんな」「さよか」とは秀逸すぎる・・・「火輪花の丘」を読む-2013.10.19)
          (みんなそれなりに「グッデイ」だった、それぞれの最後の一日・・・「グッデイ」を読む-2014.12.17)
          (帰って来たレギュラーメンバー、そしてついに語り始めた幻灯機屋・・・「木珊瑚の島」を読む-2015.6.21)
          (実は「悲」だった幻灯機屋の爺さん、大阪姉妹に救われた風邪ひきお嬢さん・・・「土筆柑の空」を読む-2016.6.2)
         「大人のたしなみ」で毒をやりすごす・・・こうの史代「長い道」「さんさん録」を読む-2006.5.28-7.18 
         ジェンダー入門とも言える思考実験・・・よしながふみ「大奥」1巻を読む-2007.2.6
          (「産む性を持った最高権力者」が持つ意味・・・「大奥」2巻を読む-2007.4.9)
          (なんと見事な歴史の嘘・・・「大奥」3巻を読む-2007.12.24)
           (もはや堂々たる、もう一つの歴史・・・「大奥」4巻を読む-2009.1.17)
           (「世継を産む性」の哀しみ・・・「大奥」5巻を読む-2009.10.31)
           (「自立するための性」という可能性・・・「大奥」6巻を読む-2010.9.11)
           (自己評価の低い人間の悲劇としての江島・・・「大奥」7巻を読む-2011.7.7)
            (完成された「女尊男卑」社会、もしくは、その折り返し点・・・「大奥」8巻を読む-2012.10.20)
            (密やかな研究室として大奥・・・「大奥」9巻を読む-2013.1.2)
            (政権交代が破壊した「ありがとう」で連なる仲間たち・・・「大奥」10巻を読む-2013.11.10)
            (種馬としての男性将軍の復活・・・「大奥」11巻を読む-2014.9.8)
            (「ありがとう」の連鎖の中に身を置く将軍家斉・・・「大奥」12巻を読む-2015.7.4)
            (ここへ来て、驚きの大奥「男女再々逆転」・・・「大奥」13巻を読む-2016.5.15)
            (「武家の当主」と「将軍の正室」が比較対象となる不思議・・・「大奥」14巻を読む-2017.4.8) =追記=
            (大奥という「毒」を浄化するような家定と胤篤の愛・・・「大奥」15巻を読む-2018.1.27) =追記=
         「許せなかった」近藤ようこが「許す作家」になるまで・・・近藤ようこ「兄帰る」を読む-2007.3.10
        鎌倉に帰って来た吉田秋生・・・吉田秋生 「蝉時雨のやむ頃」(海街diary1巻)を読む-2007.4.30 
          (かつて「風街」だった東京、今「海街」としてある鎌倉・・・「真昼の月」(海街diary2巻)を読む-2008.10.15)
          (当たり前のように暮らしている、という大きな変化・・・「陽のあたる坂道」(海街diary3巻)を読む-2010.2.16)
          (親の世代から現役の10代に託された物語・・・「帰れないふたり」(海街diary4巻)を読む-2011.8.17)
          (すべてを受け止めるものとしての群青色の空・・・「群青」(海街diary5巻)を読む-2013.1.14)
          (子どもに優しくすることで、大人は希望を分けてもらえる・・・「四月になれば彼女は」(海街diary6巻)を読む-2014.9.16)
          (四者四様の「恋の新展開」・・・「あの日の青空」(海街diary7巻)を読む-2016.1.23)
          (すずの進学でゆるやかに動き出す大きな物語・・・「恋と巡礼」(海街diary8巻)を読む-2017.5.13) =追記=
        野生児よつばの冒険物語であり、発見物語であり・・・あずまきよひこ 「よつばと!」1巻を読む-2007.7.19 =新作=
          (小学生さえ大人にしてしまう、よつばの野生児力・・・「よつばと!」2巻を読む-2007.7.20)
          (夏休みがいつまでも続くような、幸せに満ちあふれていた日々・・・「よつばと!」3巻を読む-2007.7.20)
          (よつばと出会った感動的な何かが「!」であるらしい・・・「よつばと!」4巻を読む-2007.7.23)
          (よつばの天敵は、大人の対応をしない安田・・・「よつばと!」5巻を読む-2007.7.27)
          (夏休みが終っても、夏休みのような日々は続く・・・「よつばと!」6巻を読む-2007.7.28)
          (いつまでも遊んでいられない大人の普段の生活・・・「よつばと!」7巻を読む-2007.10.13)
          (秋には秋の特別な日々がやってくる・・・「よつばと!」8巻を読む-2008.8.30)
          (よつばが少しずつ成長しているような気がしないでもない・・・「よつばと!」9巻を読む-2009.12.14)
          (だんだん自分で出来る、いや、してしまうことが増えてきたよつば・・・「よつばと!」10巻を読む-2011.1.16)
          (8年で4ヶ月、桜を見ることができるのはいつになるのか・・・「よつばと!」11巻を読む-2011.12.17)
          (子どもの気持ちに刷り込ませる、とーちゃんの上手さ・・・「よつばと!」12巻を読む-2013.3.16)
          (よつばと積極的にかかわり、手本となってくれるばーちやん・・・「よつばと!」13巻を読む-2015.12.5) 
          (東京の賑わいに圧倒されつつ、制覇したよつば・・・「よつばと!」14巻を読む-2018.5.31)
        扉絵に誘導されて登場するユーリの心を乱す人々・・・萩尾望都パーフェクトセレクション 「トーマの心臓」1巻を読む-2007.9.30 =新作=
          (やわらかな少年たちの出会いと別れをやわらかく包み込んだやわらかな物語・・・「トーマの心臓」2巻を読む-2007.10.2)
          (まだ20代前半だった萩尾望都が描いた200年の物語・・・「ポーの一族」1巻を読む-2008.2.9)
          (私たちがオービンだったと思い知らされる30年ぶりのエドガー・・・「ポーの一族」2巻を読む-2008.2.15)
          (萩尾望都の怨嗟のエキスが煮詰まったような現役のような作品集・・・「半神」を読む-2008.4.13)
        国のための生贄に、NOと言った花嫁の冒険・・・紫堂恭子「聖なる花嫁の反乱」1巻を読む-2008.1.8 =新作=
          (「聖なる花嫁」であることは、呪われていることなのか・・・「聖なる花嫁の反乱」2巻を読む-2008.5.8)
          (理によって解決していく「忠実な部下」の活躍・・・「聖なる花嫁の反乱」3巻を読む-2008.9.15)
          (集まりつつある「星のあざ」を持つ者たち・・・「聖なる花嫁の反乱」4巻を読む-2009.5.23)
          (中世的世界観で語られる、犠牲を許さないという近代的感覚・・・「聖なる花嫁の反乱」5巻を読む-2010.2.27)
          (解明されつつある「星のあざ」と年齢をめぐる伝説・・・「聖なる花嫁の反乱」6巻を読む-2010.11.17)
          (人の長所は弱点でもある、という自己洞察の物語・・・「聖なる花嫁の反乱」7巻を読む-2011.5.14)
          (密かに置かれた震災をめぐる希望のメッセージ・・・「聖なる花嫁の反乱」8巻を読む-2012.2.12)
          (大団円に向けての深まる緊張感、なのか・・・「聖なる花嫁の反乱」9巻を読む-2013.5.14)
          (「絶対善」の勝利ではなく、人が迷いつつ選択した結果としての未来・・・「聖なる花嫁の反乱」10巻を読む-2014.8.2)
        中島みゆきの作品世界を萩尾流に展開した短編集・・・萩尾望都 「あぶな坂HOTEL」を読む-2008.4.6 =新作=
          (向き合い方が難しい、リアル飼い猫を主人公とする連作・・・「レオくん」を読む-2009.6.15)
          (老境を描くようになった萩尾望都と、それを読み続ける萩尾ファンの人生・・・「スフィンクス」を読む-2009.6.21)
          (萩尾望都に主人公にひっぱりあげられた化け猫「ゲバラ」・・・「菱川さんと猫」を読む-2010.10.2)
          (本物の母との相克を昇華させるかのような理想の母への追慕・・・「春の小川」を読む-2011.5.14)
        「蛇の生き血」の上澄みのような゜清らかさ・・・坂口安吾原作 近藤ようこ 「夜長姫と耳男」を読む-2008.4.20 =新作=
          (わからないままに漫画化したというのに、なぜこんなに美しいのだろう・・・坂口安吾原作「桜の森の満開の下」を読む-2009.6.21)
          (近藤ようこの初期作品を思い起こさせる、絶望から出発する力強さ・・・坂口安吾原作「戦争と一人の女」を読む-2009.6.21)
          (現代の奇書を品位のある漫画に仕上げるという奇跡・・・津原泰水原作「五色の舟」を読む-2015.2.11)
          (おそるおそる自分の考察を提示した若き研究者のような真摯な漫画化・・・折口信夫原作「死者の書」上巻を読む-2015.9.19)
          (気がつくと、宗教的至福とともに美しく消え去った姫・・・折口信夫原作「死者の書」下巻を読む-2016.6.4)
          (破綻しかねないような奇妙な話を漫画としてとして成立させる近藤ようこの芸・・・田中貢太郎原作「蟇の血」を読む-2018.10.3)
          (漫画化するにあたり格闘した経過さえ味わってほしい、という達成感・・・夏目漱石原作「夢十夜」を読む-2018.10.6)
        対局よりも心情を描く若手棋士の青春物語・・・羽海野チカ 「3月のライオン」1巻を読む-2008.7.11 
          (ファン目線で描かれる棋士たちの悩みと苦しみ・・・「3月のライオン」2巻を読む-2008.12.6) 
          (トッププロの悪魔のような強さと美しさ・・・「3月のライオン」4巻を読む-2010.4.25) 
          (人を描くことが将棋の魅力を描くことであるという確信・・・「3月のライオン」5巻を読む-2010.11.28)  
           (必要とされる人となるために自分ができること・・・「3月のライオン」6巻を読む-2011.7.24)  
           (「信じれば夢は叶う」ための才能と努力・・・「3月のライオン」7巻を読む-2012.4.7)
            (リアルに描かれた老人の肉体と人生のありよう・・・「3月のライオン」8巻を読む-2013.1.2)
            (実は、零が家族を回復する物語なのかもしれない・・・「3月のライオン」9巻を読む-2014.1.18)
            (局面打開の勝負手は、「指しすぎ」か否か・・・「3月のライオン」10巻を読む-2014.12.6)
            (勝負に辛いプロ棋士の戦い方・・・「3月のライオン」11巻を読む-2015.10.17)
            (やさしい日々の復活と新しい物語の起動・・・「3月のライオン」12巻を読む-2016.10.23)
            (第一人者と本気の対局ができるという至福・・・「3月のライオン」13巻を読む-2017.10.28) =追記=
        今も、樹村みのりは社会を語ろうとしている・・・樹村みのり「彼らの犯罪」を読む-2009.4.5 
           (少女マンガ家も死の準備をする時代がやってきた・・・「見送りの後で」を読む-2008.1.9)
        西洋文化が最初に出会った元遊牧民の物語・・・森薫「乙嫁語り」1巻を読む- 2010.1.16 
            (こっそり紛れ込んでいる「ロシア人」という言葉・・・「乙嫁語り」2巻を読む-2010.8.1) 
            (どうにもならない文化の違い・・・「乙嫁語り」3巻を読む-2011.6.21) 
            (「乙嫁語り」はスミス君の著書なのかもしれない・・・「乙嫁語り」4巻を読む-2012.5.19)  
            (渾身の110ページで描かれる双子たちの結婚式・・・「乙嫁語り」5巻を読む-2013.1.20)
            (全てを奪い取ろうとするものは、けっして力まかせにはしない・・・「乙嫁語り」6巻を読む-2014.1.19) 
            (どんな言い訳も無用の「百合を描く」という強い意志・・・「乙嫁語り」7巻を読む-2015.4.18)
            (中央アジアを舞台にした王道の初恋物語・・・「乙嫁語り」8巻を読む-2015.12.30)
            (究極の自爆系少女・パリヤさんが乙嫁になるまで・・・「乙嫁語り」9巻を読む-2017.1.21) =追記=
            (たくましくなったカルルルクと、アミルの小さな欲求不満・・・「乙嫁語り」10巻を読む-2018.3.3) =追記=   
            (高橋葉介という原点が見て取れた、満腹感のある初期作品集・・・「森薫拾遺集」を読む-2012.3.3) =追記=   
        不可解なまでに手間がかけられている、自由にはじけたエッセイ集・・・こうの史代「平凡倶楽部」を読む-2010.12.19 =新作=
            (新聞連載を見た人にこそお勧めしたい、魂のこもった絵物語・・・「荒神絵巻」2014.11.18)
            (漫符の図鑑と、その実践としての現代版鳥獣ギガタウン・・・「ギガタウン」2018.2.3)
            (「あのとき、この本」に添えられている、「あの、ときこの本」・・・「あのとき、この本」2018.2.25)
        山下和美、東京都内に数寄屋を建てることを決意する・・・山下和美「数寄です」1巻を読む- 2012.3.4 =新作=
            (数寄屋を建てることは家をめぐる記憶の反芻でもあるらしい・・・「数寄です」2巻を読む-2012.4.21)
            (大工にさえ貴重な技術の伝承だった数寄屋の完成・・・「数寄です」3巻を読む-2014.7.17)
            (前途多難だが皆から注目される数寄屋生活の始まり・・・「続・数寄です」1巻を読む-2014.7.18)
            (パーカーを着てマンガを描き続ける山下和美の数寄者生活・・・「続・数寄です」2巻を読む-2017.4.29)
         萩尾望都は、それでも希望を届けようとしている・・・萩尾望都「なのはな」を読む-2012.3.11   
          天地の初めて発くる時、枠線も生まれる・・・こうの史代「ぼおるぺん古事記」天の巻を読む-2012.9.2   
            (限られたカラーボールペンが表現する豊かな色彩・・・「ぼおるぺん古事記」地の巻を読む-2012.10.20) 
            (苦労の跡がしのばれる4ページにわたる神々の系譜・・・「ぼおるぺん古事記」海の巻を読む-2013.3.17) 
         萩尾望都による大人漫画の開幕・・・萩尾望都「王妃マルゴ」1巻を読む- 2013.2.16 
            ( いろんな意味で落差のあるフランスとマルゴの激動の時代・・・「王妃マルゴ」2巻を読む-2014.1.11)
            ( フランス国家の政治的資産としてのルゴの肉体・・・「王妃マルゴ」3巻を読む-2015.3.29)
            ( カトリーヌ母后が演出する名ばかりの平和、もしくは萩尾先生のおたわむれ・・・「王妃マルゴ」4巻を読む-2016.2.7)
            ( ほめられるつもりで、やりすぎてしまったカトリックたち・・・「王妃マルゴ」5巻を読む-2017.3.5) =追記=
            ( 奔放な生活の中、マルゴが夫への愛に気づくという力技・・・「王妃マルゴ」6巻を読む-2018.3.18) =追記= 
         ヤマザキマリの人物をとり・みきの背景が活かす博物学者プリニウスの半生・・・ヤマザキマリ/とり・みき「プリニウス」1巻を読む-2014.8.3  =新作= 
            (圧倒される博物学者の庭と、孤独な文人だった皇帝ネロ・・・「プリニウス」2巻を読む-2015.4.18)
            (博物学者らしい見識をみせた変化の予兆に対する対応・・・「プリニウス」3巻を読む-2015.10.4)
            (大地震の被害よりも、噴火の記録の方が気になるプリニウス・・・「プリニウス」4巻を読む-2016.8.2)
            (ワガママな権力者役だったトランプが本当に大統領になるとは・・・「プリニウス」5巻を読む-2017.4.8)
            (器用だが謎の少年と北アフリカを旅するプリニウス・・・「プリニウス」6巻を読む-2017.10.25)
            (危機管理は抜群だったのだが、もはや何をしても評判の悪いネロ・・・「プリニウス」7巻を読む-2018.7.26)
           将棋界を知り、棋士への尊敬がある妻の目から描かれた渡辺竜王・・・伊奈めぐみ「将棋の渡辺くん」1巻を読む-2015.12.16  =新作=
             (渡辺竜王を描くことで将棋界も描く、「見る将棋ファン」養成本・・・「将棋の渡辺くん」2巻を読む-2016.9.12) 
           ( ビールの注文に「同歩」「同歩」と重ねる棋士たちの日常・・・「将棋の渡辺くん」3巻を読む-2018.4.8)
           日露戦争を生き抜いた杉元とアイヌの少女アシリパの金塊探しの物語・・・野田サトル「ゴールデンカムイ」1巻を読む-2016.5.16  =新作= 
             (本当に描きたかったのは「和人 meets アイヌ」なのか・・・「ゴールデンカムイ」2巻を読む-2016.5.17) 
           (血なまぐさい物語を彩る、自然とともに生きるがゆえの血なまぐさい料理・・・「ゴールデンカムイ」3巻を読む-2016.5.22)
           (レーニンを思い起こさせる鶴見中尉の革命思想・・・「ゴールデンカムイ」4巻を読む-2016.5.26)
           (とても信じられないアシリパの父の「真相」・・・「ゴールデンカムイ」5巻を読む-2016.5.29)
            (力を認めあうことによって成立する戦略的共闘・・・「ゴールデンカムイ」6巻を読む-2016.5.29)
            (読み疲れしそうなほどの死闘に続く死闘・・・「ゴールデンカムイ」7巻を読む-2016.5.30)
            (とんでもない人物が次々と登場するロードムービーの宿命・・・「ゴールデンカムイ」8巻を読む-2016.9.11)
            (やはり、キロランケはイスカリオテのユタデなのか・・・「ゴールデンカムイ」9巻を読む-2016.12.17)
 
          (杉元と土方が団結に向かう中、舞台は道東に向かう・・・「ゴールデンカムイ」10巻を読む-2017.4.8)
 
          (殺伐とした展開の中、異彩をはなつ新しい生命・・・「ゴールデンカムイ」11巻を読む-2017.8.27)
            (語られるほどに謎が深まるアシリパの父の本当のところ・・・「ゴールデンカムイ」12巻を読む-2018.1.14)
            (んなわけねえだろ、な展開を一気に読ませてしまう構成力・・・「ゴールデンカムイ」13巻を読む-2018.4.28)
 
          (網走監獄をめぐる四者四様のバトルロワイヤル・・・「ゴールデンカムイ」14巻を読む-2018.6.30)
           (やたら男の裸が登場する中、垣間見せた「農民と労働者の団結」・・・「ゴールデンカムイ」15巻を読む-2018.10.7)
           契約に縛られる疲れた大人になっていたエドガー・・・萩尾望都「春の夢」を読む-2017.7.22  =新作= 
           雑草のようにしがみつきながら愛されて生きている少女たち・・・池辺葵「雑草たちよ、大志を抱け」を読む-2018.2.4  =新作= 
             (誇り高い貴族の娘を夢想できるほどに誇り高く生きた老婆・・・「どぶがわ」を読む-2018.8.5)
              (贅沢感さえ感じさせる、石版画のような抑えた色調・・・「かごめかごめ」を読む-2018.9.9)
              (大人が子どもを守り抜く姿が丁寧に描かれる現代の母モノ・・・「ねえ、ママ」を読む-2018.9.15) 
           仕事師・池辺葵が描く、一人暮らし女性のマンション購入・・・池辺葵「プリンセスメゾン」1巻を読む-2018.4.28  =新作= 
             (居酒屋店員の地道な暮らしでも購入できるマンション探し・・・「プリンセスメゾン」2巻を読む-2018.5.13) 
           (みんな、どこかで、それなりに頑張っている・・・「プリンセスメゾン」3巻を読む-2018.5.14)
           (売買契約だけで始まらないマンション生活・・・「プリンセスメゾン」4巻を読む-2018.5.19)
           (近藤ようこを思い起こさせる、一人暮らし女性のスゴ味・・・「プリンセスメゾン」5巻を読む-2018.5.27)




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