| 住所 |
京都市北区紫野東藤ノ森町11-1（鞍馬口智恵光院角） 地図表示→クリック |
| 電話 |
0075-441-8283 |
| 営業 |
11時半頃～14時半、17時～19時
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| 休業日 |
月(祝日の場合翌日) |
| 駐車場 |
近隣にコインパーキング有 |
| 価格 |
ざるそば850円、荒挽きそば 1,000円、鴨なんば 1,500円など |
| 感想 |
京都らしい・・・。この店を表現するならこの一言に尽きます。最近は京都のみならず大阪・神戸周辺にも高級志向の蕎麦屋が多く営業しています。そうした店には、趣のあるしつらえ・吟味した食材・一皿一皿の上品さ・・・といった共通する特徴があります。でもかね井には、それだけではない、どこかが他店と決定的に違う点がある・・・。それはいったいどこにあるのだろう・・・。
真冬の休日。昼時。入店してから座席に通されるまで30分。着席してから注文がとおるまで10分。さらに注文した蕎麦が席に供されるまで30分・・・。とにかく、客はあわてず騒がす鷹揚に構えていなければなりません。何せ店主一人ですべてをさばいているのです。客が混む休日の昼は手間のかかる「出し巻き」や「蕎麦がき」の注文は受けません。お客の方が店のリズムに合わせて、お酒などを嗜みながらお願いした蕎麦が供されるのをおとなしくひたすら待つのです。
その悠長さは、他地域の蕎麦店では絶対にありえません。たとえば大阪でこんな商売をしていたら、きっとお客は怒って帰ってしまうでしょう。かね井には「そんなあわただしい商売はしたくない」「余裕のある人だけ来てくれればいい」と思っているような雰囲気が、そこはかとなく漂っているのです。
そう、かね井は、店側が客を選ぶ店。この店主のやり方に共感し、この雰囲気を共有できる人だけが来てくれればいいという姿勢。そこが他店とは決定的に異なっているのです。
そういう意味で、かね井はまさに京都らしい店。その京都らしさを味わってみたい方にだけ、おすすめできる店といえるでしょう。
★★★1/2 (Feb.,2006)
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